大地震の時は、なぜか円高になる
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2011年3月11日、東日本の太平洋側で、大震災が起こって、大津波も発生した。
福島第一原発も地震で事故を起こして、放射性物質が周辺に飛び散って、広い地域に放射能汚染が広まった。
地震が発生したのは、金曜日の午後2時半過ぎで、横浜でももの凄く揺れたことを覚えている。
そのとき、サイバーエージェント株を信用余力一杯まで買い建てしてたのだが、地震の後急落して追証が確実になった。
そこで週明けの月曜日に、建玉の半数を損切りし、12万円ほど損を確定し、火曜日は16万ほど損を確定。
残念ながら保証金が30万円大きく割り込んだので、ここで一旦信用取引から退場することになった。
まあ、頭の中が地震酔いで、常に揺れているような状態では、デイトレードのようなことはできないって事もあるが。
まあしかし、ひどいもんだね。
日経平均株価も1万500円台から、8600円まで一気に下落。
為替も1ドル82円くらいだったのが、いきなり76円まで円高ドル安が進み、高値更新してしまった。
阪神大震災の時も同じくらいの円高だったが、大災害の時は、なぜか円高になると言うことがあって、今回もやはりそう言うことになってしまった。
地震で経済活動が停滞する国の通貨が、なぜ高くなるのかは不思議だが、これは覚えておいた方が良い現象だろう。
地震の余波で、株式市場から退場
大災害が発生すると、急激に円高が進んだりする。
災害が発生したのに、なぜ円高になるのかは、よくわからない。
ただ一説には、国内の復興のために、大企業などが海外資産を売却し、その代金を円に替える動きがあるのを見越した動きだという。
国内に資金需要があるとき、海外の資産を売って日本円に替えるので円高になりやすい。
たとえば決算前には外国で稼いだ金を、日本円に替える実需があるため、3月や9月は円高になりやすいという。
なのでドル円相場は、それを先取りしたってことらしい。
ただ問題は、日本経済がずたずたになると、周辺の韓国や中国の経済活動にも大きな影響がある。
というのも基幹部品の中に、日本製の部品がたくさん組み込まれていたりして、その部品の供給が滞る懸念があるからだ。
たとえばアイ・パッド2には、たくさんの日本製部品が含まれているが、日本の震災によって、アイパッド2の生産ができなくなる可能性もある。
そうなると韓国や中国の株も下がる可能性があるから、これを取りあえず手放して、通貨も他の貨幣に換えるという動きが出てくる。
そのときに選ばれたのが、円と言うことだろう。
今回の急激な円高に対して、先進各国が異例の協調介入して円高の頭を抑えた。
しかし今の日本の状態は、外国から色んな物資を買わなければならない状況なので、円高は、実は助かることなのかも知れないけどね。