大量保有報告書の調べ方 EDINET
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新株予約権の権利行使状況を調べるには、新株を発行する企業の報告書をみれば良い。
「新株予約権の行使状況のお知らせ」などというタイトルで、PDFファイルが、その企業のホームページのIR情報ページに掲載されている。
これは新株予約権の権利行使が、どれだけ進んでいるか、投資家に知らせるお知らせだ。
大量行使があった場合は、すぐに出してくれるし、また月末時点での行使状況も報告してくれる。
ただ行使状況報告書は、必須の書類でもないようで、出してくれない場合もある。
そういう場合は、予約権を引き受けているベンチャーキャピタルや証券会社の、「大量保有報告書」で調べると良い。
企業の株式を5%以上、保有している会社や個人は、1%以上の増減があったときに、それを財務局に報告する義務がある。
そのため、投資会社や証券会社の保有株や新株予約証券の保有数を、調べることができるのだ。
それが「大量保有報告書」と言うもので、EDINET(エディネット)というサイトに、まず最初に掲載されることになっている。
エディネットのサイト
大量保有報告書の調べ方(EDINET)
新株予約権の権利行使状況を調べるには、予約権を引き受けている企業の「大量保有報告書」をみると良い。
新株予約権を引き受けている企業は、一時的に5%以上の株式を持っているので、5%ルールによって情報開示しないといけない。
そのため、変更があったことが、一週間以内に公表される。
では大量報告書をどうやって調べるかというと、まず、EDINET(エディネット)の「書類検索」をクリックして、検索画面に該当の投資会社名を入れて検索ボタンをクリックすれば良い。
メリルリンチの投資先をEDINETで調べる
今回は「メリルリンチ日本証券」で、「大量保有報告書」にチェックを入れて、検索してみた。
そうすると、こういう風な画面が出てきて、投資先企業名がたくさん出てくる。
この中から、見たい報告書の「PDF」をクリックすると、別画面が開いて、報告書の内容を見ることができる。
大量保有報告書の例
上記の報告書では、株券と予約権を合わせて、5,494,200株を所有していることが分かる。
これらの新株が少しずつ市場で処分されて、残りが少なくなると、上値が軽くなるわけだ。
因みに検索ワードに、予約権を発行した企業名を入れても、ちゃんと情報が出てくるので、とにかく調べたい銘柄名を入れれば良い。