保証金維持率と追証
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信用取引を行うときにまず重要なのは口座管理だ。
口座管理というのは簡単に言うと、保証金維持率(委託保証金率)を、規定の%以上に保つことだ。
現物株売買では、現金で株を売買するので、保有銘柄の評価額と、投資余力さえ考えれば良い。
現物株であれば、株価が下がっても、株数は減らないし、投資余力も減らない。
しかし信用取引は差金決済なので、含み損が出ると保証金が減っていく。
建玉のトータルの損益がマイナスになると、その分、保証金が削られていくのだ。
なので余裕が無い状態で売買すると、あっと言う間に保証金が削られ、追証(おいしょう)を求められることになる。
追証というのは、追加の保証金のことで、大引け時点で保証金が足らないと、「明日の3時までに、追証を振り込んでください」と、証券会社からメールや電話がかかってくる。
ただ、どういう状態になったら追証が求められるのかは、証券会社によって違う。
たとえば保証金維持率が30%を割ると、新しく株を売買することはできなくなるが、追証を求められるのは、大引け時点で、維持率が25%だとか20%を割った時点になる。
もちろん、維持率が30%以上あっても、保証金が30万円を割ると、必ず追証が求められるが。
保証金維持率は証券会社によって違う
保証金維持率や最低保証金維持率は、使っている証券会社によって、異なる。
たとえば最大手のSBI証券では、保証金維持率は33%になっている。
これは簡単に言うと、保証金の3倍まで建玉を立てられると言うことだ。
100万円の保証金があれば、300万円分の株を売買出来るって事だ。
そして追証を求められるのは、保証金が30万を切った場合と、保証金維持率が20%を割った時だ。
なので余裕を持って売買するには、保証金は40万円以上、保証金維持率は40%は欲しいところだね。
一方、楽天証券では、保証金維持率は30%になっていて、保証金の3.3倍まで、建玉を立てられる。
100万円の保証金があれば、330万円分の株を売買出来る。
追証を求められるのは、保証金が30万円未満になったときと、保証金維持率20%以下になったときだ。
楽天の場合は、保証金は37万くらい、維持率は35%くらいは欲しいな。
証券会社の最低保証金維持率の比較
証券会社 | 最低保証金 | 保証金維持率 | 最低保証金維持率 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 30万円 | 33% | 20% |
楽天証券 | 30万円 | 30% | 20% |
松井証券 | 30万円 | 31% | 25% |
GMOクリック証券 | 30万円 | 30% | 20% |
マネックス証券 | 30万円 | 30% | 25% |