まさかの貸株不足増で、逆日歩10倍適用満額!!!
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ポケモンGOの関連銘柄として、前週火曜日から動意付いて急騰を続けたサノヤス(7022)。
火曜日の逆日歩3日分デーで、大幅ギャップアップで寄りついたところに、大口のデカい利確売りが出て、大きな陰線が出てビビったが、なんと5分後には全て買い上げられて、大引けまでストップ高に貼り付くという強さ。
ただこの日の午前10時30分に発表された、金曜日から持ち越した分の逆日歩が、倍率10倍適用にもかかわらず、一株あたりたったの2円しか付かず、ガッカリ。
逆日歩倍率10倍適用が出た初日だから、満額の10円が出ると思い込んでいたが、逆日歩はあくまでも、翌朝の入札で決まる。
どうやら金曜日に、貸株の大きな返済と、逆日歩狙いの買い建てが入ったため、貸株不足が大きく減ったせいらしい。
そのため最高料率は10倍適用で10円だが、逆日歩は2円しか付かなかったのだ。
ところが火曜日は、ザラ場中に10分弱しか取引が成立していなかったのにもかかわらず、火曜日(7/19)の持ち越し分の逆日歩は、10倍最高料率の12円がついた。
しかも火曜日は逆日歩3日分デーだから、12円×3日分=36円だ。
日証金の融資・貸株残高を見ると、倍率10倍適用初日の金曜日こそ、貸株が減って建玉が大きく増えてる。
だからこそ逆日歩は2円で済んだわけだが、2日目・3日目は貸株の返済より、買い玉の返済(つまり利益確定)のほうが多く、貸株不足がまた大きくなっている。
そこで逆日歩上限が10倍に引き上げられた最高料率12円が付いたわけだね。
融資・貸株残高の推移(サノヤス)
波乱の水曜日 株価2倍越えで大利確大会
増し担規制初日、しかし逆日歩10倍適用、さらに逆日歩3日分が付く火曜日。
上がるのか下がるのく分からない状況をストップ高で終えたサノヤスホールディングス。
翌日の水曜日はまた、大きな節目を迎える日となった。
というのも前日のストップ高で、初動2日目までに買った人は、株価が2倍以上になっていたのだ。
株の利益確定ほど難しいモノはないが、株価が2倍を超えたら半分売るというのは、利確の一つの目安だ。
これは投資の神様・邱永漢さんもいろんな著書で紹介していた話だが、株価が2倍になったところで半分利確すると、投資金を回収できるし、残りは上がりきるまで楽しみに持っておれる。
サノヤスの場合、初動の終値が220円で、2日目で揉み合っていたのが260円前後だったので、この辺りで株を買った人にとっては、株価2倍の利確チャンスを迎えていたのだ。
そして実際のところ、翌水曜日は、大口の大利確大会になって、何度も上下に大きく揺さぶられた。
サノヤス 急騰6日目の5分足チャート(16/07/20)
この日は、朝の寄り前の気配こそ、ストップ高付近まで上がっていたが、次第に売り注文が増えていって、寄りつくとすぐに大量の売り注文が出た。
その結果、特買いスタートだったのに、寄りついた後、わずか1分もしないうちに、今度は特売りマークになり、さらに大陰線ができてマイ転。
しかしそこからまた買いが連続してプラ転し、一気にストップ高付近まで吹き上がった。
ところがまた大量の利確売りが連続して、ストップ高付近から、またマイナスに転落。
そうして大量の売り買いが飛び交って、いったいどうなることかと思ったが、9時40分を過ぎた頃から落ち着き始めた。
後場の寄りつきも、前場の寄りつき同様、大きな売りが続いてマイ転したが、そこから陽線が何本も並んで切り返し、ストップ高まで株価が上昇。
最後の数分こそ、また利確の売りが出て、ナイヤガラ状態になったが、この急騰相場続行を大きく印象づけて引けた。