株で儲けたら、税金を納める必要がある
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株で儲けると税金を納めねばならない。
総合課税なら、給与所得や、他の所得と合算して課税。
分離課税なら、所得とは関係なく、約20%の税額で課税される。
課税は、一年単位で行われるので、一年間の売買の総合計で、課税対象額が決まり、納税額が決まる。
一年間の収支なんか分からないよ、計算するのも面倒だし…と言っても心配はない。
証券会社で「特定口座」を開いておれば、1月下旬には、ホームページなどで、年間収支を見ることができる。
「特定口座年間取引報告書」というのがそれだが、申し込めば郵便で書面を送ってきてくれる。
証券会社で口座を開くときに、「源泉徴収付特定口座」にしておけば、自動的に税金も税務署に納めてくれる。
なので源泉徴収付特定口座であれば、儲かっていても、特別に何かする必要はない。
ただ問題は、株で損をした場合だ。
年間取引報告書がマイナスになっていたら、これは必ず確定申告で申告しておく。
というのも、分離課税では、過去3年間分の損失を、繰り越すことができるからだ。
株の損は、分離課税で3年間持ち越すことができる
株で損をした場合、株の損は所得から差し引けない。
株で儲けた場合、総合課税なら、収入に加算して税金を計算するが、株で損した場合、所得から引けない。
つまり株で儲けたら税金がかかるが、株で損しても税金は安くならないのだ。
これはあまりにもひどいと言うことで、分離課税を選択した場合のみ、株の損を3年間持ち越すことができる。
どういう風にやるかというと、春の確定申告で損失額を計上しておくのだ。
年間の損失額は、証券会社から、年間取引報告書を取り寄せれば分かる。
2つ以上の証券会社を使っている場合は、全部合算した損益で計算すれば良い。
こうしておくと、利益があった年に、以前のマイナス分と相殺することができる。
株で年間200万円の利益があったとき、前の年に100万円損していた分を差し引いた、100万円が課税対象になるわけだ。
証券税率が20%なら、単年度では40万円になる納税額が、20万円で済むって事だね。
分離課税で源泉徴収していたなら、この分の税金が戻ってくることになる。
こういう仕組みがあるので、株で損をしていたなら、確定申告しておくと良い。
確定申告書は、国税庁のホームページから作れるし、提出も税務署まで行く必要はない。
必要書類を添付して簡易書留で、最寄りの担当税務署に郵送すれば良いだけだ。
申告し忘れていた損失分も、過去の特定口座年間取引報告書を取り寄せれば、確定申告することもできるはずだ。
証券税率は高いので、申告を忘れていると、結構もったいないことになる。
とは言ってもまず、株で儲けないといけないんだけどね。