寄りつきから30分間は、株価が大きく動く
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デイトレにありがちなこと。
今回は「寄りつきから30分まで」、つまり「午前9時から9時半」だ。
寄りつきは、株の売買が激しく、株価が激しく上下しやすい時間帯だ。
前場の寄りつきは、9時から9時半くらいまでに、激しく売買が繰り返され、9時30分を過ぎた頃から、その日のトレンドができていく。
後場の寄りつきは、12時半からの10分間が激しく、12時40分を過ぎると、そこから上昇が始まったり、下落が始まったりすることが多い。
デイトレで大金を儲けた人の本などを読むと、前場の激しく売買されている時間帯が、一番の儲け時だなどと書いてある。
ところがこれを信じて実行しようとすると、なかなかうまく行かないことが多い。
というのも上がるのか下がるのか、刻々と変わる状況の中で判断するのは至難の業だからだ。
寄りつきからの30分で勝負するなんて、歳をとった人間にはまず無理だ。
それに「もっと儲けたい」という欲望を抑えて、薄利で利確するなんて、普通の人にはまず真似出来ない。
なので、パソコンの前に座っておれるなら、トレンドがハッキリしない寄りつきを避け、トレンドがハッキリしてくる時間帯で、勝負する方が妥当だろう。
寄りで買いが入って急落する5分足チャートの例
9時半までで勝負しようとすると、高値づかみして損しやすい。
次のチャートの例では、9時15分でピークになって、そのあと低迷して含み損を作りやすい。
時間があるなら、そんなに焦らなくても良い。
しばらく揉み合ったあと、動き出すパターン
朝9時の寄りつきから9時半までは、株価が大きく動きやすい時間帯だ。
というのもこの時間帯には、殺気だったデイトレーダー達が、めぼしい銘柄で稼ごうと、血眼になってトレードするからだ。
好材料が出た銘柄や、値上がり率ランキングを見て、素早く注文を入れて、含み益が出たらすぐに利確して逃げる。
それが朝一で勝負するタイプのデイトレーダーの稼ぎ方だ。
なので株価が急騰したかと思えば、あっと言う間に急降下して、そのあとはダラダラと取引が続いたりする。
こういうのは急騰銘柄に多い。
一方、寄りつきでは揉み合っているが、9時半前後から買いが入り始め、株価が急騰したり、急落するパターンもよくある。
ギャップダウンから、買いが入って急騰するパターン
この5分足チャートの値動きは、ギャップダウンスタートで横ばいが20分続き、そこから急に大きな買いが連続して、株価が急騰しているパターンだ。
たとえば前日に大きく騰がった株は、寄りつきで利益確定の売りが出やすい。
せっかく大きく騰がっても、それが萎んでしまうと利益が取れないので、とりあえず利益確定したい人が、売り注文を寄りつきで出してくるのだ。
そこで大口の投資家や仕手筋などは、売りが出尽くすまで様子を見て、そこから腰を上げて買いに入る。
場合によっては、安値で買い板を出して、売りたい人が売ってくれるのを待っている。
そして十分に株数を揃えられたら、そこから買い上がり始める。
もちろん、何時から大きな買いが入って、大きく騰がり出すかは誰にも分からない。
9時半、10時過ぎ、10時半過ぎ、…という感じで、大きな買いが入って大陽線が出たりする。
場合によっては、大引け5分前に、突然大きな買いが連続することもある。
大口や仕手筋もたくさんいて、互いに牽制し合っているらしい。