午後1時半の急展開
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デイトレによくあること、次は「午後1時半の急展開」だ。
株価が長時間揉み合っていると、どこかで均衡が崩れて大きく動きやすい。
売買高が少なくてヨコヨコなら、そのままのことも多いが、盛んに売買されているのに、株価がずっとヨコヨコという場合は怖い。
1~2週間前と比べて、株価が大きく上がっているなら、利益確定しようとしている売り圧力が大きい事を示す。
これを「高値圏での揉み合い」というが、この揉み合いが崩れた場合、たいてい大幅下落になる。
午後1時半に急落した5分足チャートの例
午後1時5分頃から売りの勢いが増し、1時半頃からドーンと大きな売りが続く。
ずっと観察していると、暴落の前には、歩み値に大口の売りが何度も出てくるようになる。
今まで50万円とか100万円単位で売買されていた歩み値に、突然ドカッと1,000万とか2,000万の売りが出てくる。
これが出てくると、そろそろ相場の終わりかも?という感じがして、その5分か10分後には、同じような売りが続いてナイヤガラになってしまう。
揉み合いが続いたあと、大口の売りが続くと株価急落
デイトレでよくあること。
高値で長時間揉み合いが続いたあと、大口の売りが出てくるようになると、そのあとで株価が急落する場合が多い。
株価が1~2週間前と比べて、5割以上騰がっている場合は、これから買いたいと思うトレーダーより、利益確定したいホルダーが多くなっている。
たとえば800円くらいの株価だった銘柄が、1~2週間くらいかけて上昇して、1,200円とか1,300円の節目価格の前後でずっともみあいを続けていると、いつ売り優勢になって崩れてもおかしくない。
というのも含み益が増えてくると、これをいつ利確しようかと考え始め、売るタイミングを探しているからだ。
含み益が増えると、それを減らしたくないので、下げ始めると我先に売って利益確定しようとする。
そのため、○○円以下になったら成り売りするという逆指し値注文を入れており、それが連続的に発動されるため、ナイヤガラと呼ばれる連鎖的急落が起こる。
ただし、上昇中の銘柄の場合は、「まだまだ騰がる」と思っているトレイダーも多くて、大きく下がっても、そこで買いに入るケースも多い。
まだ勢いが残っている場合は、大幅下落が終わったあと、下ヒゲが出たり大陽線が出て、下落から上昇の切り返すことも多い。
相場がまだまだ続く場合は、午後2時過ぎ以降に、株価が回復することも多い。