決算発表前は、持ち株数を減らしておくべき。
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株価が大きく動く切っ掛けには、色んなモノがあるけれど、そのうちの一つが決算発表だ。
現在、東証に上場している企業は、四半期決算の公表が義務づけられているので、3ヶ月ごとに決算発表(短信)がある。
年度初めの業績予想は、最終決算時に発表されているので、8月頃に多い第一四半期(第1Q:クオーター)の決算短信は、あまり大きな業績修正はない。
しかし第2Q、第3Qと進むにつれて、業績予想の修正が発表される様になる。
そして決算発表・短信があると、株価は大きく動き出しはじめる。
株価が上昇中の銘柄の決算が悪くなければ、そのまま株価は上がり続ける事が多い。
しかし上方修正が期待されている企業で、修正が出なければ、ガッカリ売りも出やすくなる。
一方、決算が悪ければ、とりあえず売られて株価が下がることが多い。
新興市場のベンチャー株などは、たいてい赤字決算なのだが、わかりきっていても赤字が発表されると、株価はやっぱり下がる。
こういうことがあるから、決算発表前の銘柄は、さっさと手仕舞うか、株数を減らすべきだろう。
どうしても持っていたい株であれば、半数を事前に利益確定しておいて、株価が下げ止まった時点で、またナンピン買いすれば良い。
2月・5月・8月・11月は、大損しやすい月?
日本の大企業の多くは、4月始まりで、3月末締め決算だ。
3月末で年度が終わり、4月下旬には決算速報、5月には決算発表が行われ、6月に株主総会が開かれる。
決算年度は、企業で自由に選べるため、2月末決算の企業もあるし、9月末決算の企業も多い。
ただ、昔からある企業や職種、たとえば不動産業などでは、3月末決算になっていることが多い。
一方、新興企業の場合は、監査法人などが忙しくない時期を選んで、企業年度を決めることが多い。
6月末とか、9月末とか、12月末とか。
個人の場合は、1月始まりの12月末締めで、確定申告をしなければならないが、企業の場合は、何月末でも良いので、買った銘柄の決算発表が、いつあるのか確かめておく方が良い。
というのも決算を締めた後、予想を大きく超える決算になりそうなときは、決算速報というのが出されるからだ。
決算速報が業績の上方修正なら良いが、下方修正が出たら目も当てられない。
第1Q(クオーター:四半期)から、いきなり修正が出ることは少ないだろうが、第3Qや第4Q(年度末)の締め日から、3週間以降は注意が必要だ。
時期としては、1月下旬~2月初め4月中旬~5月上旬、と言った頃になるだろう。
特に1月下旬から2月初めは、3月締め企業にとって、本決算前の発表だから、本格的な業績見通しの修正が発表される。
ここで売り上げ減・利益減が発表されたら、ドーンと株が売られて1~2割は下がってしまう。
業績悪化や下方修正が出たら、さっさと損切りして撤退しないといけない。
買う理由がなくなり、買う人が減ってしまうので、ズルズルと株価が下がってしまうからね。
次の材料がいつ出るか、それを待っていたら、含み損ばかりかさむことになるからね。