信用取引口座の審査基準
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信用取引を行うには、信用取引口座を開く必要がある。
証券会社に申し込むとき、取引口座を一つ開設したが、それとはまた別の口座が必要なのだ。
そして信用取引口座を開くには、証券会社が独自に決めている基準を満たさなければならない。
たとえば
- 成人以上、75歳未満
- 株式売買取引経験、3年以上
- 金融資産が十分あること(恐らく300万円以上)
金融資産が十分にあることとは、簡単に言うと、100万円損したときに、それを補填出来るのかということだ。
たとえば400円の株を1万株ほど買い建てて、その株が300円まで下がったら、100万円の含み損になる。
このとき、すぐに100万円の保証金を追加出来るかどうかを審査する。
とは言っても、300万円はさすがに敷居が高い。
100万円なら20歳代でも用意出来るが、300万円はなかなか難しい。
ということで顧客獲得競争が激しいネット証券の世界では、どんどん基準を引き下げている
信用取引口座の審査基準(一例)
- 年齢→20歳以上、80歳未満
- 株式売買経験→1年以上
- 保有金融資産→100万円以上
なので取引口座に100万円入れて売買した履歴があって、トラブルなどがなければ、たいてい信用口座が開けるはずだ。
もちろん証券会社によっては、これより厳しい基準を作っていたりするが、そういう場合は、別の証券会社に鞍替えした方が良いかもしれない。
追証(おいしょう)とは、保証金の追加のこと
信用取引を始めるには、1年以上の株売買経験と、100万円以上の金融資産が必要だ。
100万円の金融資産には、株券や債券、銀行預金など、様々なモノが含まれる。
ただ、証券会社が求めているのは、資金をすぐに振り込んで、追加出来るかって事なので、換金性の低い不動産を持っていても、金融資産としては認めらず、審査は不合格になる。
こういう金融資産が十分あることを証拠を出して示すのは面倒なので、手っ取り早く審査をパスするには、その証券会社口座に100万円以上の資金を振り込んで、それで現物株を売買すれば良い。
そして取引経験1年以上という条件も、単に電話などで確認の電話や、問い合わせがかかってくるだけなので、特に何か証拠が必要になることもない。
もちろん、信用取引をするには、100万円も用意する必要は無い。
法律的には30万円以上あれば、信用取引しても良い事になっており、いちど信用取引口座を開いてしまえば、その証券会社の定める「最低保証金」さえ積んでおれば良い。
楽天証券などでも、保証金が30万円以上あれば(実際には35万円くらいあれば)、自由に売買出来る。
ただ35万円くらいの保証金では、最低保証金30万円まで5万円しか余裕がないので、トータルで5万円以上の含み損ができると、すぐに保証金を追加しないといけなくなる。
この追加の保証金のことを「追証(おいしょう)」という。
追証(保証金不足)が発生すると、翌営業日の3時までに、追証分を口座に振り込んでくださいという証券会社からメールや電話がかかってくる。