寄りつきは、短期決戦型デイトレーダーの時間帯
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9時の寄りつきから30分は、どちらに株価が動くか分からない。
3本陽線が並んでも、次に上ヒゲが出て、ドーンと下がったりする。
寄りつきから30分は、短期決戦型のデイトレーダーが、大金を投じて売買している。
彼らは、好材料銘柄を買い上げ、値上がり率ランキングに載せて、他の投資家がそれに乗ってきたら、今度はどんどん売って利確していく。
値上がり率ランキングで、何か良い銘柄がないかと探しているデイトレーダー達はこういう急騰銘柄を見つけると、「何か情報が出たのかも」と買う。
その好材料が魅力的なら、少し後からも買いが入るので、株価はさらにどんどん上がる。
しかし買いが続かなければ、次に待っているのは、短期決戦型のデイトレーダー達の利益確定の売りだから、株価がドーンと下がってしまう。
一方、寄りつきから30分間、揉み合いが続いたあと、動きが出る場合もある。
9時30分から大きな買いが続くケース
ギャップダウンでスタートし、売り買いが交錯したあと、上昇に転じるパターンの一例。
寄りつきでギャップダウンして、下がる銘柄というのは、寄りつきで売りたい人が多くて、買いたい人が様子見している状態だ。
寄りつきから下落、9時半から急に切り返して騰がる
寄りつきから30分は、短期決戦型デイトレーダーが、激しく売買を繰り広げる。
しかし大口の投資家や仕手筋・投資グループなどは、様子を見ながら買い上がる。
とくに前日に大幅上昇している銘柄は、寄りつきで売って利確したい人も多く、売りがどれだけ出るのか分からない。
なので欲しい株数を先に買い上がると、あとから大量の売りが出て大損になる。
そこで、売りたい人が売り終わるまで、買い注文を出すのをじっと待っている。
売りたい人が売り終わったら、そこで少しずつ買い上がっていく。
もちろん他の大口が、さっさと買い上がってしまう場合もある。
そこで安値で買い注文を出し、それに逆指し値注文をつけておく。
たとえば前日終値が500円だったとすると、指し値を480円くらいにしておいて、株価が520円になったら、注文を成り買いに訂正するように、逆指し値注文をつけておく。
こうすると株価が480円を下回ったら約定、480円を下回らず急騰して520円を超えたら成り買いになる。
一定の価格より下回ったら、逆指し値注文で成り買いすると言うような場合もあるだろう。
9時半から切り返して騰がる5分足チャートの例
次の5分足チャートは、9時25分まで売らせておいて、9時30分前から買い上がっているチャート。
連続で逆指し値注文が玉突きで実行されてるとしか思えない上がり方。
これは、底値を確かめてから、買い上がってるという感じじゃなくて、ハッキリした意図を感じる騰がり方だ。